そう思われるかもしれません。とかく画像制作は、完成した1枚だけで評価されがちです。けれど対価をいただいているのは画像そのものではなく、方向性を絞り込むための意思決定プロセス——画像ディレクションのコンサルティングフィーです。
IMAGE DIRECTION, NOT DELIVERABLE COUNT探索・採用・掲載。
3つのフェーズに、課金対象を分離する。
成果物の枚数ではなく「意思決定」「手作業工数」「技術統合」という3つの軸で、料金を切り分けています。
探索(ディレクション)
世界観の絞り込みと、プロンプト・トーンの定義。ラウンド制の定額。
採用(グラフィック制作)
人の手作業(レタッチ・合成・校正)に応じた、ランク別の工数課金。
掲載(技術最適化)
フォーマット変換・レスポンシブ調整など、サイトへの統合を担保する一式。
方向性探索ラウンド
いきなり完成画像は作りません。世界観を探すための「ラウンド」を設けます。
- 1ラウンドあたり最大12〜15枚(1案=画像1点)。5ページ構成のサイトなら、各ページ2〜3枚が目安です。
- 1ラウンドで扱うテイストは最大2軸まで。比較の焦点がぼやけるのを防ぎます。
- 画像単体ではなく、Figmaなどでサイトに仮配置した状態で提示します。「良い画像」と「合う画像」は別物だからです。
- 方向性が決まらなければ、2ラウンド目以降も同額で発注いただけます。回数の上限は設けません。
- ラウンドごとに累計ラウンド数と金額を都度提示。「そろそろ方向転換すべきか」を判断する材料にします。
5ページ構成の中小企業サイトなら、最終的に掲載する画像は合計30枚前後になることが多く、1ラウンドの上限(12〜15枚)には収まりません。全ページ分の方向性を一巡させるには、通常2ラウンド程度(¥50,000×2=¥100,000)を想定してください。方向性が決まった後、実際に掲載する30枚前後はPhase 2(採用)でランク別に制作します。
本番画像制作 — ランクは「工数」で決める
見た目の豪華さや主観的な難易度ではなく、人の手がどれだけ入ったかでランクを区分します。
簡易仕上げ
AI生成に、簡易なトリミング・サイズ調整のみを加えたもの。ストック素材の平均的な1枚単価を参考に設定。
修正1回まで込み調整・修復
色調補正、指や背景など軽微な破綻の修復、被写体の切り抜き。
修正2回まで込み高度な合成
複数画像の合成、人物・衣装の変更、幾何学的整合性の補正、文字消しなど。
修正3回まで込みCランクの¥300/枚は、Adobe Stockなど画像素材サブスクリプションの平均的な1枚あたり単価(月間25〜40点プランで概ね260〜380円/枚)を参考に設定しています。AI生成+簡易調整のみという最小工数のランクだからこそ、素材購入と同水準まで価格を下げられると考えています。
B・Aランクは、作業内容の幅に応じて価格に幅を持たせています。Aランクであっても上限は1枚数千円までとし、AI時代の画像制作が旧来の写真加工・合成の外注費と比べて高額になりすぎないようにしています。実際の単価は着手前に画像ごとお見積りします。
各ランクの料金には修正回数の上限を含みます。上限を超える修正は、超過1回ごとにランク上限額を目安に別途お見積りします。上限を設けない工数課金は、制作側の作業量が際限なく膨らむリスクがあるためです。
工数ベースの課金は、ランクの水増しという誘惑を生みかねません。そのため、レイヤー履歴や作業ログを クライアントにも開示できる形で残します。本当にAランク相当の手間がかかったのかを発注者側で確認できることが、 この課金方式が長期的に機能するための前提だと考えています。
掲載・技術最適化
画像単体ではなく、サイト全体との統合を担保する工程です。
〜50,000 一式定額
- レスポンシブ表示の確認
- WebP / AVIF 変換と軽量化処理
- Altテキストの設定
- CSSによる色味の馴染ませ調整
- 発注者が自社で画像を用意した場合も、この工程だけは別途発生します。
- 対象は掲載時点で確定している画像一式まで。掲載後の差し替え・追加は、その都度再見積りとします。
画像を発注者が調達する場合
プロンプト構築の工数が不要になるため、探索ラウンド費を半額(¥25,000)に。素材購入の実費は別途クライアント負担です。掲載(Phase 3)は別途発生します。
まずは小さく試したい方へ
- 探索は1ラウンド限定・テイスト軸1つのみ
- 制作はCランクのみ、上限枚数を事前設定
- 掲載はWebP変換とレスポンシブ確認の簡易一式
- 本格プランへはいつでもアップグレード可能
トラブルを防ぐ、4つの運用ルール
承認期限
ラウンド提示後、フィードバックまたは追加ラウンド発注の判断期日は「5営業日以内」。期限超過時は一時中断、または当該ラウンドでの仮確定とみなします。
持ち込み画像の責任分界
発注者が自社で用意した画像を使う場合、請求はPhase 3(掲載)のみ。著作権・肖像権・商標権・利用許諾の確認責任は、全額クライアント側が負う旨を合意書に明記します。
AI生成物の免責
商用利用可能なエンジンの選定、既存画像への不依拠(類似性)チェックは実施します。ただし、現行法制度の不透明性に起因する将来的な法的トラブルについて、完全な保証は行いません。
ストックフォト併用時の割引
AI生成ではなくストックフォトで方向性を探る場合、プロンプト構築の工数が不要になるため、探索ラウンド費を50%割引(¥25,000)。素材購入の実費は別途クライアント負担です。
本気で企業経営を考えるなら、
Webサイトの画像も本気で考える。
画像制作も、最後まで丸投げでは終わらせません。方向性を絞り込むところまでは、CUDIORAと発注者が一緒に手を動かして創っていく——それが、AI時代の画像ディレクションだと私たちは考えています。
このプランについて相談する国内外の料金体系を調査したうえで、AI時代に適した契約モデルとしてCUDIORAが考案した試案です。実際の案件を通じて、今後も検証と改善を重ねていきます。
